ぱんだの趣味のひとつとして、「舞台」を観に行くというものがあります。
幼少の頃は、自分が演じるのが「なんとなく好き」程度で、学芸会などで劇を披露する機会があるとワクワクしていました。 超がつくほどの端役のくせに。(泣)
中学に入ると、演劇部に所属したりして。。。 ですが、「舞台女優」という器でないことは自分でもよーく解っておりますし、この業界がとても厳しい世界だということも知っていましたので、長じてからは、脚本家を目指して、セミプロのようなことをしていた時期もあります。
ですが、いろいろとあれやこれやとありまして夢破れ、現在に至っています。

で。。。

「舞台」というカテゴリーの中に、「ミュージカル」という総合芸術があります。
ストレート・プレイと呼ばれる、いわゆる芝居だけのものも好きですし、バレエや宝塚、歌舞伎も観ます。 小屋のような小劇場でのパフォーマンスも、可能な範囲で観に行きます。 ですが、誤解を恐れずに言いますと、ミュージカルはそれらに比べて圧倒的に「楽しい」です。 もちろん、あくまでも個人的な好みです。 中には、小難しい作品もあります。 それはそれでアリなんでしょうが、ぱんだ的には楽しくなければミュージカルじゃないなどと傲慢な考えを持ちつつ鑑賞年数を重ねております。 ミュージカルの中では、大半を占める「楽曲を歌唱する」という行為の是非が、好きか嫌いに意見が分かれるところでしょう。 ぱんだは、あまり歌が得意ではありませんので、単純に歌の上手い人たちを尊敬しますし、さらに演技をして踊れたりしたら、それだけでもう虜となってしまう傾向にあるようです。 ですので、楽曲と表現者の評価が、そのままランキングに影響されていることも否めません。

その中で、自分の好みを100%取り入れた「勝手にランキング」をしてみました。
「カバン好きにもほどがある!」のブログで、いつかこれをやりたいと思っていたのですが、最近は中川晃教くん(ご贔屓のミュージカル俳優)の話題が多くて、偏った意見に思われるかもしれないと、あえてこちらのブログでやってみようかと。。。
とはいえ、世の中にはゴマンと作品があります。 誰でも名前くらいは知っている大作から、埋もれてしまうような小作品まで様々です。なので、今回はとりあえず超有名作品だけに絞ってみます。

それでは、やってみます。ドロドロドロドロ(発表のときのドラム音)

第1位 ロッキー・ホラー・ショー(ロック・ミュージカル)
第2位 オペラ座の怪人
第3位 ジーザス・クライスト・スーパースター(ロック・ミュージカル)
第4位 ウェストサイド・ストーリー 
第5位 サウンド・オブ・ミュージック
第6位 ジャージー・ボーイズ
第7位 ノートルダム・ド・パリ
第8位 アラジン
第9位 レ・ミゼラブル
第10位 TOMMY(ロック・オペラ)

以下、11位・モーツァルト!、12位・ノートルダムの鐘、13位・ライオンキング、14位・エビータ、15位・フランケンシュタイン、16位・キャッツ、17位・ヘアー(ロック・ミュージカル)、18位・ヨゼフとテクニカルカラーコート、19位・リトルダンサー、20位・コーラスライン と続きます。

さて、解説の前に、嫌い・苦手なミュージカルというものもあります。 ついでと言ってはナンですが、そちらもやってみましょう。

第1位 ラブ・ネバー・ダイ
第2位 レント(ロック・ミュージカル)
第3位 チェス
第4位 エリザベート
第5位 アイーダ
第6位 リトル・マーメイド
第7位 グランドホテル
第8位 春のめざめ
第9位 美女と野獣
第10位 ロミオとジュリエット

うあぁぁぁーっっ。 なんか、偉そうでスミマセン。

先ず、「良いミュージカル」というのは、必ずといっていいほど映画化されます。この中には、映画の方が先というものもありますが、舞台と映画というものは切っても切り離せない関係にあるようです。
その中でも、1位にあげた「ロッキー・ホラー・ショー」ですが、これほど全世界的に何度も何度も繰り返し上演されている演目を、ぱんだは知りません。
この作品との出会いは、中学2年生のときでした。 本場イギリスからクルーたちが来日して上演されたこの演目を、当時はお小遣いが足りなくて、観に行くことは叶いませんでした。
ですが、日本人キャストで様々な団体、形容と演出で過去に4回上演されています。 その全部を観ることができたことは、大変ラッキーなことだと思っています。
上演中は、全公演大入り満員の大盛況!!! この作品が持っているパワーは一体何なのだろうと考えてみましたが、やはり、シンプルに「楽曲の良さ」に加えた「話の面白さ」なんだと思われます。 その都度、違う演出・舞台美術・エキセントリックな衣装・大がかりなセット、役者の良し悪しなど、トーンは全く違うのですが、どんなバージョンになっていようとも「この作品ならハズレがない」と思わせるほどの内容を維持し続けるのは、至難の業でしょう。 これに携わった歴代の人々が、何十年経ってもなお、「高価なお金を払ってでも観たい」と思わせるほどの努力を惜しまない、そんなモンスターな作品に出会えたことに感謝以外のなにものでもありません。
この作品は、70年代に、落ちこぼれ(失礼!)の舞台俳優リチャード・オブライエン(以下、敬称略)がミュージカルのオーディションに落ちまくった腹いせに、自らが作った作品です。 なので、彼の妄想と趣味の産物で、「自由に、気ままにやっちまったもん勝ち」感アリアリなのですが、これがまあぁぁぁぁぁぁ、全世界的に大当たり!!! きっと、ご本人が一番ビックリ仰天したことでしょうねー。 カルト・ムービーと呼ばれる作品群の草分け的存在としても大いに知られています。 ロック・ミュージカルは、昨今では珍しいものではありませんが、この時代にはまだまだ珍しく、若者を中心に熱狂的に受け入れられました。 この頃のイギリス産のミュージック・シーンは、ビートルズやストーンズなどの台頭でロック層が悪者扱いされていました。 第17位にあげた「ヘアー」などは、ベトナム戦争に駆り出される若者の心情(舞台設定はアメリカ)を見事に表現していますし、第3位の「シーザス ~」なども、映画版ではあえてヒッピーと呼ばれる若者が、「キリストの最後の7日間」を演じるというシュールな組み合わせで時代を皮肉っています。 「南太平洋」や「雨にうたえば」など、ブロードウェイの古典的な作品に飽き飽きしていた人たちが飛びつき、それが現代でもしっかりと根付いているなんて、凄いとしかいいようがありません。

第10位の「TOMMY」については、知っている人とそうでない人がパックリ分かれると思います。 イギリスの大御所ロック・バンド「The WHO」のギタリスト、ピート・タウンゼントが書き下ろした異色作ですが、彼らのファンはもちろん、作品そのもののファンは全世界に大勢いて、世代を超えて愛され続けています。 おじいちゃんが、孫と一緒に盛り上がれるっていうのもロック・ミュージカルの良さですね。
困るのは、中途半端にロックだったりする作品。 位置づけが難しいのは省いています。 たとえば、第15位にあげた「フランケンシュタイン」は、初の韓国産の大作で、2017年には日本人キャストで上演されました。 一応、ロックと謳っているみたいですが。。。。????
ビックリしたのは、韓国のミュージカル文化の根付きかたの速さです。 劇団四季が、いっとき韓国人俳優を入団させて、「作品の質が落ちた」とか、「四季はもう観る気がしない」などとバッシングを受けていましたが、四季が韓国進出をする際の条件として自国(韓国)の俳優を日本で勉強・特訓させて欲しいという取り決めがあったとか、なかったとか。。。 ことの真相は定かではありませんが、ぱんだが観た「ジーザス ~ 」は、主演を韓国籍の方が演じていましたが、それなりに感動しました。 やはり、この演目が好きで好きでたまらないから、誰が演じようと素晴らしいものは素晴らしいのだと逆に感心しましたが、歌以外のセリフ回しの韓国なまりを抑えるために、日本人キャストすらも妙な口調のセリフ回しになったときには。。。ぱんだも流石に「ヤバイ」と思いましたわ。。。
それからの韓国は、ミュージカル・スターがバンバン育ち、今や押しも押されもしないミュージカル大国になっています。 ぱんだは、「ロッキー・ホラー」の韓国版を動画で視たとき、あまりの驚きにひっくり返りそうになりました。
えええーっっっ、うっそぉーーーーっっっっ!!!! でしたわー。

ロック・ミュージカル以外でも、好きな演目は沢山あります。 第2位の「オペラ座の怪人」については、ぱんだがアレコレ言うまでもありません。 ガストン・ルルーの原作に触発されたアンドリュー・ロイド・ウェーバーが、当時の妻であったサラ・ブライトマンのために書き下ろした名作です。 豪華衣装や舞台美術の素晴らしさは目を見張るものがありますし、パイプオルガンを駆使したオーバーチェアなど、感動しない人はいないと思いますが、いかがでしょうか?
基本的に、第10位までにランクインしている作品は、全て映画化されています。 どの作品も、使用されている楽曲の全てが90%以上の確率で誰でも知っている「名曲」と呼ばれているからではないでしょうか。 その最たるものが「オペラ座 ~ 」だと、ぱんだ的には思うわけであります。 めったに無い「50曲以上」からなるグランド・ミュージカルの中では、金字塔と呼ばれているのもうなづけます。
第4位の「ウェストサイド ~ 」は、作曲者であるバーンスタイン自身は「気に入らない」みたいですが、全楽曲が超有名曲ですし、第5位の「サウンド ~ 」も、同じく全ての曲を、誰でも口ずさむことができるのではないでしょうか。 でも、いかに全楽曲が素晴らしくても、その中に「目玉」となるべく名曲中の名曲と呼ばれるものがないといただけません。 作品の「核」となるメガトン・ナンバーが欲しいところでしょう。 「キヤッツ」なら「メモリー」、「ウェストサイド」なら「トゥナイト」などです。 ヒット作には、この中に必ずといっていいほどダンス・ナンバーがあります。 あるいは、皆で合唱できるようなものです。 例えば、第9位にあげた「レ・ミゼラブル」は暗いストーリーなのでダンス・ナンバーはありませんが、その代わりに「夢やぶれて」や、「民衆の歌」のようなメガトン級の楽曲に恵まれています。

いやー。。。 なんだかんだ言って、かなりの長文に。
まだまだ全然書き足りていませんが、この辺でやめておきます。

嫌い・苦手なランキングに関しても、その理由などを解説したかったんですが、それはまたの機会に。。。