最近、移動をタクシーに頼ることに馴れてしまい、ますます体重が増加しているぱんだです。

今回は、日頃お世話になっている「タクシー」について書いてみようと思います。

まー、都内での移動ですから、せいぜいワン・メーターから2,500円程度までの距離なんですが、これがなかなか面白い。 健康や家計のためには歩いたり、電車での移動が当たり前であることは重々承知しているのですが、「人間観察」を趣味としているぱんだには、もってこいの乗り物なので、どうしても止められません。

というのも、タクシーに乗車していると様々な「運転手さん」に遭遇するわけです。 人間観察というならば、彼等ほど様々な「人間」たちと接している人種は他に無いと思います。 当然、彼等が遭遇した「こんな人がいました」ネタは、「ザ・面白い!!」の一言なのです。

密室の狭い空間の中で、赤の他人同士が、いきなりとりとめもない話しに興じ、目的地に到着したら何事もなかったかのように「サヨナラ」をし、二度と会うこともない。。。 よく考えてみたら、これほど不思議な関係性って、他にありませんよね。

もちろん、散々「嫌なおもい」もしております。 そういうときは、最悪の場合「クレーム電話」を掛けてしまいます。 過去では、3回ほどかけたことがあります。 これは、我慢の限界に達した場合で、たいていは「今回はハズレだったな」と思うことにしてグッと胸にしまいこみますが。。。 まー、世の中、いろいろな方がおられます。(自分も含めて)

乗車拒否は、基本的にNGとなっているそうですが、結構、された経験があります。 白昼、酔っ払いでもなく、大きな荷物もなく、交差点でもなく、笑顔で手を挙げているオバサン一人。。。 なのに、拒否ってヒドイわーっっ。 同じような経験をされた方も少なくないと思います。 「迎車」だったり、「回送」だったりする場合、たまに「空車」という表示のままにしてある車もありますよね。 運転手さん曰く、そういう場合は単に忘れているか、面倒なので変えずに運転し、手を挙げられてしまったら身振りジェスチャーでNGであることを伝えるのだそうです。 たとえば、両腕でバッテンマークを作るとか。。。 ハンドルから手を離さないで欲しいところですが、いたしかたなしのでしょうね。 でも、危険と知りつつそんな手間をわざわざするくらいなら、ちょっと手を伸ばして表示を変えて頂きたいです。 その方が、安全のためでもあります。

さて。

先ず、運転手さん自体が面白い場合があります。 色々な職場を経て、最終的にタクシードライバーとなった方もいれば、タクシーが好きで好きで仕方ないので天職としている方など様々。 大体、季節の話や天気の話から始まりますが、ぱんだの場合はこちらから声をかけることがあります。 いつもというわけではないですが。。。 そこで、この運転手さんは「話好きだな」とか、寡黙な方は「声をかけて欲しくないんだな」とか、なんとなくですが自然な成り行きで判断しなから、ということになります。

大まかですが、タイプに分けてみました。

・愚痴る人 ・政治論をぶちかます人 ・時事ネタを詳細に説明してくれる人 ・「以前、あなたを乗せましたよ」という人 ・家族構成から子供時代(生い立ち)のことまで教えてくれる人 ・地元の自慢しかしない人 ・聞いてもないのに、芸能人の家を勝手にルートに盛り込んで「ここです!」と紹介してくれる人 ・バカ話しで盛り上げておいて、その隙に裏道などをわざと通って距離をかせぐ人 ・あり得ないような選択肢を与えて、「この道にしますか?」と聞いてくる人 ・絶対に信号のない道しか通らない人 ・この道しか通りたくないと言って一日に何往復もしている人 ・礼儀正しいを通り越して慇懃無礼な態度になっている人 ・「新人ドライバーなのでわかりません」を連呼する人

一応、こんな感じですが、もちろん、実際はこんなものではありません。(その他いろいろ)

今までで一番驚いたのは、乗車した途端に「コーヒーにしますか? お茶にしますか?」と言われたこと。 カラオケなどを搭載しているものもありますが、その手のサービスではなく、完全に個人的にやられているものでした。(個人タクシーの方ではありません)

助手席にクーラーボックスを常備させ、中にジュースやらコーヒーやらを偲ばせてあります。 冷たいおしぼりまで出てきて、最後には「アメをどうぞ」と、何個か取れるようにザルに沢山入った飴を差しだして下さいました。

この方は、会社には内緒で勝手にこのサービスをしているのだそうです。 聞けば、「自分はこの歳になるまで(60歳前後?)好きなタクシー運転を生業にしてきました。これも、乗車してくださるお客さんたちのおかげなのです。ですから、自分なりに考えて何か「御礼」が出来ないものかと、こういうことを思いついたのです。」とのこと。 要は、日頃の感謝を形にして「恩返し」的なことがやりたかったというわけです。 毎日、上限を2,000円までと決めて、コンビニに寄ってクーラーボックスを満タンにしてから出勤するとか。。。

丁度、季節が初夏のころだったので有難かったです。 缶コーヒーの味が、いつもより美味しく感じました。

ああ、「お・も・て・な・し」されたなぁ。。。と、心がホッコリと温かくなりました。

 

こんな風に、面白いドライバーさんたちのハナシを、当ブログにて「シリーズ」化し、ご紹介していけたらと思っております。 自分は、「こんなドライバーさんと遭遇した」という方、是非書き込みをお願いいたします!! 運転手さんから、「「こんな人がいた」という話しを聞いた」でもオーケーです! (ポジティブでも、ネガティブでも)

 

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