一昨日、目黒の庭園美術館で開催されている「メディチ展」に行ってきました。

自称「歴女」のぱんだは、もちろん世界史も大好きです。 ルネサンスの礎を築いた大メディチ家についても、以前は沢山本を読みました。 不思議なもので、あんなに熱狂しながら読みふけったのに、何年か経つとコロリと忘れてしまうものです。 これって、ぱんだ脳のせいなのか、人間ってヤツは、総じてそんな哀しい動物なのか。。。

まー、それは置いといて。

 

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今回は、イタリアはフィレンツェにある世界的にも超有名な「ウフィツィ美術館」所蔵のものがほとんどで、一族の中でも有名な人物たちの肖像画と、彼等が身に着けていた装飾品がズラリと来日。

平日の午前、雨模様というのに、入場券を買うのに50分待ち。 ちょっとしたテーマパーク並みの混雑でした。(パール(模造0k)を見に着けていくと100円引き) 美術館でのドレスコードって、ぱんだは初めての経験です。

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いや~っっっ。。。

 

うぉーっっっっ。。。

 

バロックパールをふんだんに使用した「お宝」の数々に、ただもう、ため息。。。です。

超絶技巧ともいえる技術で作成した「とんぼ」や「とかげ」、「ゆりかご」など、通常のモチーフより作成し難いものにも、ダイヤやルビーがオン・パレード!!

カメオには、一族の長たちの横顔が彫られていたり、歴代のお姫様たちが使用したであろうリングやブローチなどが、素敵に配置しており、少しの間、夢の別世界へ旅立ってしまいました。

メディチ家の家系図なども紹介されており、その繁栄と衰退が詳しく解るようになっています。 元々の発祥は「薬屋さん」ですので、「メディスン(薬)」という言葉はここからきているというのも、有名な話しですよね。 その後、大銀行家の一族となり、何人もの教皇を輩出しています。

やはり、ロレンツォ・デ・メディチ(イル・マニフィコ)と、カテリーナ・デ・メディチ(フランス読みではカトリーヌ・ド・メディスン)の二人が、歴史上では一番知られていますよね。 もちろん、この二人の肖像画も、生で観られます。

ロレンツォの弟で、若くして暗殺されてしまったジュリアーノ。。。 イタリア一の美女とお付き合いをしていた超イケメンさん(兄貴とは似ても似つかないです)。 さらに、彼は教皇にもなっていますので、周囲の男たちの嫉妬と羨望たるや凄まじかったのでしょうねぇ。。。 ぱんだは、彼の肖像画をめちゃくちゃ期待していましたが、残念ながら、今回はありませんでした。

しかし。。。

遠いイタリア(大昔ですが)まで行って、ウフィツィで一体、何をしていたんだっっっと、自分で自分を呪いたい。。。

長蛇の列に朝から並んで、やっとの思いで入館したくせに、おぼろげに記憶にあるのはボッティチェルリの「プリマヴェーラ」と「ヴィーナスの誕生」のみ。 ダ・ヴィンチの「受胎告知」なんか、全然憶えてないーっっっっっ!!!! ひーっっっっ!!!

その他、今回来ているメディチ家のお宝がわんさか所蔵していたのにっっっ。。。

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腹立ち紛れ(?)に購入してきたミュージアム・グッズです。

今回の展覧会の「看板娘」であるマリア(コジモⅠ世の長女。17歳の若さで夭折)の肖像画のクリアファイルと、庭園美術館のオリジナルのクリアファイル、メディチ家の薬紋章バッチ、メディチ家の百合紋章入りロールテープ(一体、何に使用して良いのか皆目見当もつきませんが)を購入。

庭園美術館は、近年にリニューアルしたらしく、とても素敵な空間に生まれ変わっていました。 旧朝香宮邸を改築して美術館となっただけあり、展示スペースがホールではなくて「お部屋」。 昔は、下々の者たちが出入りなど絶対許されない場所だったのに、こうして建物自体を見学できるというのも嬉しいことです。 お庭も広々として、都会のど真ん中とは思えないほどの静けさ。 散歩するだけでも元気になりそうですよね。

今月の5日までと、期間が短いので、是非興味のある方は、お急ぎ下さいませ。