今週の頭ですが、関西方面へ旅行に行ってきました。

詳しい旅話は別のブログでやりますが、ここでは、ずーっと行きたかった「神戸トンボ玉ミュージアム」について書いてみます。

先ず、「トンボ玉」とはなんぞやという方のために説明しますと、穴が通ったガラス製の玉のことで、蜻蛉の目玉に似ていることからその名が付いたようです。

「ビーズ系」の作家たちの「行きつくところ」は、「素材」そのものを自らの手で作ることなのではないでしょうか。 ぱんだも、この業界の隅っこで細々と仕事をさせていただいていますが、猛烈に素材に飢えることがあります。

知り合いのアクセサリー作家さんは、毎年2回ほどイタリアのムラーノ島へ赴き、気むずかし屋で英語の通じない職人さん相手に丁々発止のバトル的打合せをしてオリジナルのベネチアンのガラス玉を作ってもらっています。

そこまでしなくても、日本には古くから「トンボ玉」という技法があり、ベネチアンに近いものが作られています。 ですが、一口に「トンボ玉」と言っても、手頃なお土産品から、ため息が出るほど素晴らしい一点モノまで、その幅は恐ろしく広いのです。

ガラス製の芸術品といえば、まず浮かぶのがエミール・ガレやルネ・ラリックのビッグ・ネーム。 その他、近代ガラス工芸作家さんたちの素晴らしい作品は、名のある美術館で展示していたりします。

大昔、北鎌倉にも「トンボ玉ミュージアム」がありました。 そこは、工房という要素はなく、美しすぎる芸術作品を陳列しているだけでしたが、OL時代のぱんだは、訪れるたびにヨダレを拭きふきボーッと時を過ごしていたのを思い出します。

さて、「神戸トンボ玉ミュージアム」は、神戸のお洒落なエリアにありました。(「三宮駅」より徒歩8分)

ビルの2階の一部ですので、それほど大きくはありませんし、「ミュージアム」というよりは、一見「工房」にショップがくっついたという感じです。 トンボ玉を作る体験をさせてくれますので、気軽にハンドメイドを楽しみたいという方にはお勧めですね。

肝心の展示物ですが。。。 この空間は、まるで別世界。 夢の中で、ひたすら目の保養をさせていただきました。 さほど広くはないスペースなのに、ぱんだには「宇宙」空間と感じるほどのスケールでした。

「ビーズアート」という雑誌に掲載された、名のあるビーズ作家さんたちの「トンボ玉」コンテストで上位の方たちの作品も期間展示されていました。 ラッキー!!! 実は、この雑誌を見て、一目ぼれをした作品がありまして。 それを、間近でおがめただけで幸せに浸れましたわーっっ。

下のお写真は、ゲットしてきたトンボ玉たち。 パンダのリングは、作家さんの作品だそうで、ちょいと値が張りました。 余裕があれば、もっと欲しいところですが。。。 うーむ。。 現実は厳しいっっっ。

その他、10周年記念で出版されたオリジナルの「古代ガラス讃歌 羽原コレクション」(矢野太昭 松島 巌 著  敬称略)の本も購入!!

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